シミができる原因とは?

肌のお話

美肌を目指す女性なら、シミに関する悩みは切っても切り離せない考えですよね。
「シミは絶対に作りたくない」
「年を重ねてシミが出来てしまった……」
など様々な悩みがあると思いますが、「そもそもシミってどうしてできるのか?」しっかり考えたことはありますか?

紫外線が原因だと想像はつくと思いますが、なぜ紫外線を浴びるとシミになるのか?シミができるメカニズムを知っている方は少ないのではないでしょうか。

近年、シミを予防する化粧品成分の開発が進められていますが、シミができるメカニズムにおいて、どの部分をターゲットにするかで分類分けできます。

「ちょっと難しい話になりそう……」と思った方が読み進められるように、なるべく図を用いて説明していきます。
美容成分への理解を深めるためにも、ぜひ参考にして下さい!

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シミの種類

シミとよばれるものには種類があります。

紫外線が原因となる老人性色素班は、シミの代表格であり、年齢とともにケア、予防していく必要があります
そばかすや肝斑は、遺伝やホルモンバランスも関与しており、美白化粧品では改善が難しいため、美容医療や内服薬が必要となる場合があります。

いわゆるシミっていうのは老人性色素班のことなのね!


今回は、美白化粧品のターゲットである、老人性色素班(以降シミと略します)について、原因とメカニズムについて簡単に解説していきます。

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シミができる原因

そもそもなぜ、シミができるのか。
実は、シミ自体は悪いものではなく、紫外線から細胞を守ろうとした結果できるものです。

紫外線を過度に浴びると、細胞のDNAが障害され、皮膚がんなど私たちの体に悪影響を及ぼします
そこで私たちの体は、皮膚でメラニンと呼ばれる黒い物質を作り、紫外線のエネルギーを吸収し、細胞が傷つかないように守ります
通常であれば、下記の図の通り、皮膚のターンオーバーと共にメラニンは排泄され、シミになることはありません
しかし、大量の紫外線を浴びメラニンが過剰に作られると、皮膚に拡散、蓄積し、シミとなって現れます

また、メラニンができるまでの流れでもう1つ知っておきたいのが、メラニンが生成される仕組みです。
紫外線を浴びると、表皮の細胞が炎症物質を作り、メラノサイト(メラニンを作る場所)へ指令を出します
メラニンを作るよう指令を出すことで、細胞を守ろうとしています

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まとめ

まとめ
  • シミの正体はメラニン
  • 紫外線から細胞を守るためにメラニンは生成される
  • ターンオーバーで剥がれなかったメラニンが蓄積することでシミとなって現れる

美白成分のターゲットは、今回の2つの表に出てきた①~④のいずれかがターゲットになっています。
一連の流れが何となくつかめていると、自分が使っている化粧品の美白成分がどういったはたらきをしているのか、イメージが湧きますよね。
美白成分のメカニズムについては別の記事で解説していこうと思います!


参考文献

安藤秀哉>薬用美白化粧品の現状と将来像>Cosmetic Science>2025年第1巻第6号p.12~17
水野優起>顔がシミだらけにならないようにするためのお話>皮膚の健康―皮膚をいかに若々しく保つか―>2006年52巻>p438~439
船坂 陽子>しみのメカニズムから治療まで>日本化粧品学会誌>2023 年 47 巻>p117~120